アメリカ移住を機に、最寄りの銀行で普通預金口座を作ったのですが、金利は日本とあまり変わらない0.01%。
そこで、現在の貯蓄を安全かつ効率良く増やせる方法を調べました。
ハイイールドセービングス:High Yield Savings(高金利貯蓄口座)とは
アメリカでは、多くののネット銀行が1.50%以上の高金利預金を売りにしています。ネット銀行とは、一般の銀行のように対面サービスを提供せず、インターネット上での取引を中心として営業している銀行です。店舗を持たないため、その削減された経費が、支払い手数料を安くしたり、顧客への高金利預金を提供することに繋がります。
この高金利の貯蓄口座を、High Yield Savings Accountといいます。
ただ、ネット上では身近に色いろなトラブルが起きている今日。たしかに高金利は魅力ですが、店舗(実体)がない銀行にお金を預けるって、ちょっと不安ですよね。
そこで、ネット銀行High Yield Savingsの メリット・デメリットを調べてみました。
ネット銀行ハイイールドセービングス:High Yield Savingsのメリット・デメリット
メリット PROS
- 高金利の預金・低コストの銀行手数料
冒頭でネット銀行の説明をしましたが、やはり魅力なのはネット銀行特有の、諸経費削減で提供できる高い金利と低い手数料です。
従来のアメリカの銀行では、普通口座の金利は0.02~0.03%。日本の銀行の0.001%と比べたらまだ良い方ではありますが、これでは”貯蓄を増やす”イメージとはかけ離れています。
ところが、アメリカで人気のネット銀行の金利は大体1.50%~1.75%。(*2020年4月現在) この金利なら、1年間で$10,000⇒$10,175に。
ちょっとお得感がありますよね♬
また、諸手数料なども一般の銀行に比べて低く設定され、月々の口座維持費(メンテナンス費)などは無料なところもあります。
- 24時間いつでもアクセス可能
もちろん、いつでもどこでもパソコンや携帯から出入金などのネットバンキングをできるのが売りなのはもちろんですが、店舗がないネット銀行であるゆえに、オンラインサイトや携帯アプリには特に力を入れているようです。*問い合わせ等は24時間対応でない銀行もあるようです。
- FDICによる預金の補償
多くのネット銀行が、(FDIC)Federal Deposit Insurance Corporation;連邦預金保険公社に加盟しています。これにより、万が一金融機関が破綻した時でも、FDICが上限$250,000までの預金を補償することを約束しています。*FDICメンバーではない銀行もいくつかあるようです。
- ネット銀行なのに、ATMが使える
店舗がない分、独自のATMもありません。そこで、ネット銀行によっては提携した他銀行のATMを無料で使えるようになっていたり、もしくは他銀行ATM手数料を払い戻しするといったところもあるようです。*基本は貯蓄型口座なので、ATM使用不可の銀行もあるようです。
- 高金利なのに、定期預金と違ってお金を引き出せる
一般的に高金利で知られる定期預金は、定められた期間内に預金を引き出すことはできません。ところが、ハイイールドセービングス・High Yield Savingsは、銀行によって月に6回までなどと制限回数はあるものの、引き落としたり、他銀行に出金することが可能です。
デメリット CONS
- 店舗がない or 近くにない
特にお金のことに関しては、実際に対面でサービスの提供を受けることができるのは、安心であり安全ですよね。しかし、ほとんどのネット銀行ではそれが出来ないので、銀行取引上の不具合やその他問い合わせは、すべてインターネット上でのチャット、Eメール、もしくは電話で解決しなければいけません。そのため、窓口対応とは違い、解決までには時間がかかることもあるかもしれません。
- 入金方法が限定され、時間もかかる
ほとんどのネット銀行には店舗がないので、一般的には窓口で速攻反映される入金も、オンライン上での入金や小切手の郵送などでは多少の時間がかかります。
- 金利は変動する
経済状況の変化などにより、口座開設時よりも金利が上がることもあれば、下がるということもあります。
以上、ネット銀行ハイイールドセービングス・High Yield Savingsのメリットとデメリットを紹介しましたが、もしアメリカに住んでいる方で貯蓄にまわせる余剰金がいくらかあるのであれば、この機会を逃すのはもったいないと思います。
少しでも興味を持たれている方のために、私が実際に口座を開く上で候補として挙げた銀行の情報をシェアします。
BANK | APY. | MIN. Deposit | Max. Deposit | Account Name | Remarks |
First Foundation Bank | 1.75% | $1,000 | $3M | Online Savings Account | 店舗あり CA, NV, HI |
CIT | 1.70% | $100 | - | Savings Builder | 毎月$100以上の入金か常時$25,000が必要 |
American Express National Bank | 1.60% | $1 | - | High Yield Savings Account | クレジットカードと同じサイトで管理可 |
Capital One | 1.50% | - | - | 360 Performance Savings | 店舗あり 東海岸の9 州 |
Discover Bank | 1.50% | - | - | Online Savings | 条件付きボーナスオファーあり ($150-$200) |
*金利は2020年4月時点
*追記:2021/04現在、First Foundation Bankの金利は0.60%
**追記:2022/04現在、First Foundation Bankの金利は0.65%
単純に考えると、金利が高い所を選べばオッケーですよね。しかし、それぞれの口座には上のチャートのように特別な取り決めやルールがあり、それを満たせないと銀行のサイトに載っている金利での預金はできません。口座開設時の最低入金額、口座維持するための最低金額、毎月の定期的な入金などがそうですね。
また、条件によっては$15,000~$25,000の入金で$150~$250のボーナスがもらえる銀行もありますので、ネット銀行を選ぶ際はご自身の現在のお財布事情などを考慮され、無理なく維持できそうな口座にされることをお勧めします。
私の場合ですが、ネット銀行を選ぶ際に最も重要視したポイントは、①金利 ②店舗 ③FDIC補償 ④知名度 でした。
以上のポイントを踏まえた結果、私は金利良し👍 店舗近所良し♪ FDIC補償良し❕ のFirst Foundation Bankに口座を開設したのでした。 ぁ、知名度は、、、銀行の名前聞いたことありませんでした...( ´艸`)
捕足ですが、First Foundation Bankの場合、上のチャートにあるように、預金が常に$1,000以上でないと提示してある金利にはなりません。私の場合は、最初の入金額を$1,000以上にし、今後入金はしても引き落とす予定はないので、この条件は全く問題ありませんでしたが、やはり人それぞれの利用目的があると思いますので、そのあたりの条件等は銀行・口座を選択される上で、考慮されることをおすすめします。
まとめ
従来の銀行の金利と比べ、金利が高いネット銀行のハイイールドセービングス・High Yield Savingsは、比較的安全で効率の良いものであり、アメリカ在住の方には安心してお勧めできる貯蓄法です。
ただし、金利や各条件などは常時変わる可能性がありますので、ご自身の状況やご希望に見合う口座を再度確認され、最新の情報を得た上で口座開設されることをおすすめします。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました<(_ _)>
私が実際に体験した、First Foundation BankのOnline Savings 口座開設についてはこちらで紹介しています。