前回、ハワイ州の運転免許証申請前に日本でするべき準備として、日本語・英語両方の”運転免許経歴証明書”の申請・取得方法について書きました。
今回はその次のステップ、”自動車運転免許証抜粋証明”の申請~ハワイ州の運転免許証取得に必要な書類集め~運転免許証申請までの流れを、私の経験を交えてご紹介します。
こんな方におすすめのトピック
- ハワイに移住後、SSNがあり運転免許証が欲しい方
- ハワイに移住後、SSNはないがハワイの運転免許証が欲しい方
- ハワイ在住ではないが、家や住所はあり、ハワイの運転免許証が欲しい方
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自動車運転免許証抜粋証明を申請する
自動車運転免許証抜粋証明とは
日本国政府とハワイ州の運転免許試験の一部の相互免除に関する協力覚書に基づき、ハワイ州在住者がハワイ州の運転免許証を申請するために日本の有効な運転免許証を保有していることを英文で証明するもの
申請の対象者
- 日本の有効な運転免許証保持者
- ハワイ州居住者
必要書類
- 申請書
- 日本の有効なパスポート(原本)と滞在資格の確認ができるもの *連続して6か月以上滞在できる滞在資格がない場合は、現在の住所の証明となるもの及び6か月以上前の日付が確認できる賃貸契約書原本または売買契約書原本の提示が必要(会社名義等本人以外の契約書不可)。
- 日本の有効な自動車運転免許証(原本)
- 発行日から3か月以内の運転免許経歴証明書(日本語及び英語の原本)
- ハワイ州の住所が証明できるもの***(私書箱不可)
***住所が証明できるもの
ハワイ州I.D.
住宅の賃貸・売買契約書(原本)
公共料金の請求書(電気、水道、ガス、電話等)
銀行の明細書原本(郵便で届いた、住所、氏名記載のもの)
など...

ちなみに私は、銀行の明細書とUSCISからのNOAなどのレターを提出しました。住所確認されるだけで、ちゃんと返していただけます。
*また、ハワイで結婚し名前を変えられ、日本の運転免許証と名前が異なる場合は、婚姻証明書などが追加で必要になる場合があるようです。
手数料・所要日数
19ドル。現金のみです。(*2020年4月現在) 5開館日かかります。O月O日以降に受け取り可能、という紙をもらえます。
代理受領
”申請の際に”委任状を提出することで、代理申請はできませんが、代理受領はできるようです。
委任状はこちら
注意ポイント
・すでに有効なハワイの運転免許証、もしくはアメリカ他州の運転免許証所持の方は対象外(*失効中でも更新可能なハワイの運転免許証を含む)
・有効期限が切れた日本の運転免許証では申請できない
・自動車運転免許証抜粋証明に記載される氏名は、日本の自動車免許証に記載されている氏名となる
・本人の窓口申請でのみ、受けつけ可
・有効なパスポート、日本の有効な運転免許証、運転免許経歴証明書の氏名等の情報が異なる場合は取り扱い不可
・在留届の提出も必要。
ホノルル領事館による、”自動車運転免許証抜粋証明”案内ページはこちらから
これで、ホノルル領事館での自動車運転免許証抜粋証明の申請・受領までが終わりました。
その後必要になるステップが、ハワイ州の運転免許証申請になりますが、ハワイ州では申請する運転免許証の種類によって必要書類が変わってきますので、まず2つの種類についてご説明します。
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2種類あるハワイの運転免許証
連邦基準の身分証(リアルID)として認められる運転免許証(compliant driver’s license)
アメリカ本土で有効なID(compliant driver’s license)なので、パスポートなしで米国内線搭乗時のチェックインが出来ます。
有効期限:入国スタンプやI-94等に記してある、米国滞在許可期限
こちらがサンプルです。
一般的な必要書類
- 日本の自動車運転免許証
- 自動車運転免許証抜粋証明 *前述した、ホノルル領事館で発行されるもの
- ハワイ州が定めるcompliant driver’s license(リアルID)取得申請に必要な書類***
***の書類とは
-パスポート
-米国に合法に滞在していることを証明する書類(I-94やグリーンカードなど)
-米国社会保障番号カード(SSN)
-ハワイ州在住者である証明書類 x2種(ハワイステートID・車両登録証・保険証書・2か月以内の光熱費請求書・2か月以内の銀行口座明細書・国や病院からの公的文書・固定資産税評価書・固定資産税請求書など)
CITY AND COUNTY OF HONOLULU のハワイ州在住者証明書リストはこちらの3~4ページ目
連邦基準の身分証(リアルID)として認められず,運転目的のみに使用される運転免許証(Limited Purpose driver’s license)
アメリカ本土で有効なIDではないので、米国内線搭乗時のチェックインは出来ません。ハワイ州での運転目的のみに使用される免許証です。(Limited Purpose driver’s license)
アメリカ本土での運転が可能かは、州ごとに確認の必要があります。
有効期限:24歳以下(4年)、25~71歳(8年)、72歳以上(2年)
こちらがサンプルです。
一般的な必要書類
- 日本の自動車運転免許証
- 自動車運転免許証抜粋証明
- ハワイ州が定めるLimited Purpose driver’s license取得申請に必要な書類***
***の書類とは
-パスポート
-ハワイ州在住者である証明書類 x2種(ハワイステートID・車両登録証・保険証書・2か月以内の光熱費請求書・2か月以内の銀行口座明細書・国や病院からの公的文書・固定資産税評価書・固定資産税請求書など)
CITY AND COUNTY OF HONOLULU のハワイ州在住者証明書リストはこちらの3~4ページ目
詳しい申請方法は、ホノルル領事館のHPでもご確認いただけます。
リアルID(compliant driver’s license)申請についてはCITY AND COUNTY OF HONOLULUのHP
運転目的のみに使用される免許証(Limited Purpose driver’s license)についてはHawaii Department of TransportationのHPからもご確認できます。
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2種類のハワイ州運転免許証の違いとは
この二つの種類の運転免許証、それぞれの名称が指す通り、アメリカ本土でIDとして有効か否か、というのが一番の大きな違いなのですが、もう一つ、申請できる人の可能性を広げる、大きな違いがあります。それが、”申請時に米国社会保障番号カード(SSN)提出が必要か否か”です。
リアルID(compliant driver’s license)申請には、在留資格や米国社会保障番号カード(SSN)の提出が必須なのですが、運転目的のみに使用される免許証(Limited Purpose driver’s license)申請にはそれらの書類を提出する必要がありません。
なので、米国社会保障番号カード(SSN)をお持ちでない留学生の方や、婚約者ビザ(K1)で渡米し、まだSSNがお手元にない方、また、家や住所はあるけど現在ハワイ在住ではない、という方でも、書類が揃えば、運転目的のみに使用される免許証(Limited Purpose driver’s license)を取得し、ハワイのIDとして使われると、ハワイでの生活がとても便利になると思います。

私も、この運転目的のみに使用される免許証(Limited Purpose driver’s license)をハワイでのIDとして実際に使っています。
私は2019年に婚約者ビザ(K1)で渡米したのですが、ウン十年前留学してた時にSSNを取得していたので(昔は留学生もSSNがもらえたんです)、リアルID(compliant driver’s license)を申請することもできました。
しか~し!! 前述したように、リアルIDの有効期限は ”入国スタンプやI-94等に記してある、米国滞在許可期限”
私の場合、まだグリーンカードが取れていなかったため、I-94の期限はあと2か月後でした!! しかも、その後すぐ初めてのグリーンカードが取れて免許証の有効期限を更新しても、条件付きグリーンカードなのでたった2年。そんな頻度で毎回期限切れて更新して、って...... やってられるかぁぁぁ(# ゚Д゚)
というわけで... 面倒くさがりな私は、楽に8年間のIDが取れる、運転目的のみに使用される免許証(Limited Purpose driver’s license)にしたのでした☆
カマアイナ(Kama'aina)料金
実際にLimited Purpose driver’s licenseを使っての感想ですが、普通に良いです♪ 地元住民割引のカマアイナ(Kama'aina)料金も今のところ適応されています。
この半年くらいで唯一カマアイナ割引を使えなかったのは、ハワイプリンスゴルフクラブでした( ノД`)シクシク…。最初は使えたのですが、数か月後に行くと、マネージメントがポリシーを変えたとかで... まぁ、会社の方針なら仕方ないですよね。・~・;
でも、ハワイカイゴルフコースやほかの場所では使えたので、やはりSSNがない方でも、Limited Purpose driver’s licenseを持っておくと便利だと思います。
もちろんSSNをお持ちの方は、フル装備のリアルIDがベストチョイスかとは思いますが:)
運転免許証の切り替え
ちなみに、2年間の条件付きグリーンカードから10年有効なグリーンカードに更新されたら、そのタイミングで今のLimited Purpose driver’s licenseからリアルIDに変更しようと思ってます。その際は、必要書類を持参すると(私の場合:10年有効なグリーンカード)、更新と同様の手続きで免許証の種類を変更できるようです。
*Limited Purpose driver’s license申請時に、運転免許センターの方に確認しました。
運転免許センターでの運転免許証の申請
ここが最終ステップですが、簡単なので軽く説明します。
前述した、各運転免許証申請に必要なすべての書類が揃ったら、運転免許センターでの申請を行います。 *申請フォームはこちら
予約なしで直接運転免許センターに行っても、列に並べば受け付けてもらえるようですが、時間に余裕がある方は、こちらで予約されることをお勧めします。

最初希望の時期に空きがなくても、毎日調べていると、キャンセルが出た時に予約枠が出る時があるので、根気よくチェックしましょう。*2020年4月現在、COVID-19の影響でセンターは閉っているようです...
申請料は40ドル *クレジットカードは別途手数料がかかるようなので、お気を付けください。
オアフ島の運転免許センターのリストはこちらから
以上、自動車運転免許証抜粋証明の申請~ハワイ州の運転免許証取得に必要な書類集め~運転免許証申請までの流れをご紹介しました。
今回は少し長めでしたが、根気強く最後まで読んでいただき、ありがとうございました<(_ _)>